相続税 課税強化へ?
名古屋税理士会千種支部の税理士、日高正樹です。
20日の朝刊に、また税制改正関係の記事が出ていました。
政府・与党が、相続税の課税強化を検討している、とのことです。
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080820ddm002010066000c.html
完全に、この改正は増税狙いでしょうね。
ただ、現在、相続税の課税対象者は、死亡された方のうち、4%となっています。要するに、100人に96人は、相続税が課税されない、ということになっているのです。
この状況を変えるために、相続税の課税強化を図っていきたい、と検討しているようです。しかし、この一方、中小企業の後継者の相続税を軽減する、いわゆる「事業承継税制」も適用が見込まれています。
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080727AT3S2500Z26072008.html
「中小企業経営承継円滑化法」の施行は10月の予定です。
こちらが先行するのは間違いないのでしょうが、相続税改正の全体的な絵が見えてくるのは、やはり与党税制改正大綱が発表される時期になるのでしょう。
一体、どんな形に落ち着くのか、これからの経緯も含めて注目していきたいですね。当然、対応が出来るものについては、早めに手を打っていきたいと思います。
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