相手の立場に立つこと
名古屋税理士会千種支部の税理士、日高正樹です。
先日の朝、事務所へ電話が入りました。
代理店登録している、とある会社の方からでした。
要約すると、こんなやりとりでした。
先方 「担当地区が変わりましたので、これから私が担当となります。」
「一度ご挨拶にお伺いさせていただきたいのですが。」
「本日のご都合はいかがでしょうか?」
私 「10時ごろなら大丈夫ですが。」
先方 「10時は先約があります。」
「10時30分ではいかがでしょうか?」
私 「いいですよ」
「それでは10時30分にお待ちしております。」
この電話があったのが、午前9時前でした。
そして、10時30分に仕事を中断して来客を待っていました。
ところが・・・来ません。
まさか1時間半前に約束したことを忘れはしないだろう、と思っていたのですが、15分経っても来ません。遅れるなら電話でもしてくるかと思っていたのですが、それもありません。
事故でもあったのかと思っていたところ、11時ごろ、ようやくチャイムが鳴りました。そこでドアを開けたところ、電話をかけてきた本人が立っていました。
そして、遅刻したことを詫びるでもなく、普通に挨拶をして、自分の名刺と資料を渡して去っていきました。あまりにも普通だったので、私が時間を間違えたかと思ったほどでした。
しかし、電話のやりとりを聞いていた妻は、「確かに10時30分って言ってたよ。」、と覚えていました。それを妻から聞いて、あらためて呆れ返りました。
私だけのことなら、まだいいのですが・・・。
これでは、私のお客様には恐ろしくて紹介できません。
今回の件で、私も気付かずにお客様に不愉快な思いをさせていることがあるのではないか、と考えることになりました。今までも意識はしてきたつもりなのですが、これからも更に、お客様の立場に立った対応をしないといけないな、と感じました。
私の場合、不快に感じても口にはなかなか出しません。
言ってもムダなことは、何となくわかりますから。
その代わり、もうビジネスの相手としては難しくなります。
こちらの立場で、相手が考えられないことがわかったからです。
ただ、それだけのことです。
いつもお客様の立場に立つこと。
大事なことを、あらためて痛感したことは収穫でしたが。
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