法人税は下がらない?
名古屋税理士会千種支部の税理士、日高正樹です。
先日、新聞で平成20年度税制改正についての記事を読みました。
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20071027AT3S2602S26102007.html
法人税下げは実施しない方向で検討しているようです。
経団連などは、毎年プレッシャーをかけていたようですが。
今までは、いわゆる上げ潮路線。
低金利政策・法人税減税などによる法人負担軽減
↓
法人の投資拡大
↓
法人の業績上昇
↓
業績上昇による税収増加
と、いうような流れを狙っていた政策だったと思います。
しかし、実際はどうだったのでしょうか?
法人負担の軽減で、まず法人はどのような行動を取ったのでしょうか。投資より先に、不良債権処理、借入金の返済、そして、人件費を始めとする固定費の削減に走ったのではないでしょうか。
その結果、現在、業績は戻りつつありますが・・・。
これは、本当の意味での業績回復と言えるのでしょうか?
下記の本を読んで、そのことを再認識しました。
今までの政策は一体なんだったのか、と感じます。
あとの注目は、やっぱり消費税でしょうかね。
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