低金利政策のツケ
名古屋税理士会千種支部の税理士、日高正樹です。
先日、私の銀行預金に利子がついていました。
元金が少ないため(苦笑)、金額は大したことはありませんが、一時期の超低金利時代に比べればまだマシな方でしょう。一時期は、元金が少なすぎて、利子自体が切り捨てられていましたので(笑)。
さて、最近、よく記事で見かける単語が、「円キャリー取引」。
金利の低い円を借りて、この資金を金利の高い市場に回して利幅を稼ぐという仕組みです。しかし、この恩恵を得ていたのは果たして誰なのでしょうね。
低金利政策を続けることによって借り入れた資金で、企業は設備投資額を増やしたのでしょうか?従業員への給料額を増額したのでしょうか?
全体的には否でしょう。
ですから、私のような庶民には成長が実感できないわけです。
低金利で資金を調達した企業は自らの負債を減額し、投資は金融投資が中心。そして、今回のようなサブプライムローンのような問題が起こると、影響は株価に直撃します。
結局、誰が損をしているのでしょうね。
と、いうようなことを、下記の書籍から学びました。
- 野口 悠紀雄
- 資本開国論―新たなグローバル化時代の経済戦略
今年の5月に出版された書籍ですが、わが国が、このような経済状態になった根本の問題がよくわかります。これからの取るべき道も示されています。
一読の価値はあると思います。
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