ベア

　名古屋税理士会昭和支部の税理士、日高正樹です。
　（愛知県長久手市にある会計事務所です！）

　メディアで、大企業でのベアに関する報道をよく見かけます。

　給料のベースアップのことを略してベアと呼ぶわけですが、従業員のベアをすることによって会社の負担はかなり大きくなります。

　当然、基本給は上昇しますし、それに伴い、時間外労働の支払金額も上昇します。賞与金額も月額給与をベースにしていれば上昇することになりますし、社会保険料負担も増えることになるでしょう。

　さて、そこまでの負担を、現状で日本の企業が全て賄える状況なのでしょうか？

　アベノミクスという名の政策によって円安が推し進められているわけですが、円安によってメリットを受けるのは、輸出企業を始めとした海外で商品を展開している事業です。

　逆に、国内で商品を販売しようとすれば、円安はデメリットとなります。原価や経費が上昇してしまいますからね。

　国内を市場としている企業にはデメリットしかない状況で、政府主導でベアを進めるというのは、かなり無理があるのではないかと個人的に思ってしまうのですが・・・。

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