逓増定期保険 一時販売停止
名古屋税理士会千種支部の税理士、日高正樹です。
先日、ある保険会社から連絡が入りました。
「無配当逓増定期保険の一時販売停止について」というタイトルでした。
この保険商品は、(主に)節税目的として今まで利用されてきました。
逓増定期保険とは、定期保険の一種です。
そのため、期間満了になると満期返戻金はゼロになります。しかし、中途解約すると保険料の先払いしている部分が解約返戻金として戻ってくるのです。そして、この返戻金を役員退職金に充当できるように、保険契約を合理的に設定してしまえば立派な節税商品となります。さらに、一定の条件をクリアすれば保険料が全額損金算入できます。
しかし、先週、税務当局から生命保険協会に、口頭で逓増定期保険の税務取扱いの見直しを行なっているとの通知がありました。すなわち、保険の支払額の損金算入分が変更される可能性が出てきました。
その結果、一時販売停止になった、ということのようです。
しかし、これから販売しないというのはわかるのですが、今までに加入していた方の取扱いはどうなるのか、などこれからも問題になりそうな点はありそうです。
長期傷害保険。
逓増定期保険。
さて、次は・・・。
コメントは受け付けていません。