ホワイトカラー・エグゼンプション
名古屋税理士会千種支部の税理士、日高正樹です。
最近、よく聞く言葉に、「ホワイトカラー・エグゼンプション」というものがあります。
この制度は、労働基準法が定める1日8時間・週40時間を上限とする労働時間規制を一部緩和し、時間に縛られない自由な働き方を可能にするもの、といわれているようですが、反発も多いようです。
私も給料をもらってる立場なら、反対していたことでしょう。
しかし、現在は、働いた分しか稼げない個人事業者の身です。自分で仕事を取ってきて、自分で責任を持ってこなさないといけません。仕事がなければお金は入ってきませんし、どんなに大変でも〆切は守らなければいけません。そのため、給料をもらっていた頃とは、若干考え方が変わってきました。
サラリーマンの頃は、ちゃんと出勤していれば最低でも月給分の給料はもらえました。そのかわり、どんなに忙しくても給料はあんまり変わりませんでした。
今回のホワイトカラー・エグゼンプションの考え方は、大雑把に言うと、時間をかけるより成果を上げた方が給料が多くなる制度のようです。どちらかというと、個人事業者的な考え方ですかね。
しかし、疑問なのは、成果を上げるためにはどうすればいいのか、ということです。いつも定時で帰って成果が上がるようなら言うことはないでしょうが、私の今まで働いてきた職場では、そんな甘い所はありませんでした。
そうなると給料を増やすためには、サービス残業を増やさないと成果は上がらないようなことになるのでは・・・。こうなると、売上と人件費が連動するので、固定費を減らすことができる雇用主にはとてもメリットがある制度でしょうね。
結局、誰が何のために導入しようとしているのか、それがわかれば新しい制度の意味もなんとなくわかってくるような気がします。たとえ、すぐ意味のわかりにくい、格好のいい横文字で本質を隠そうとしていたとしても・・・。
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