明治安田生命の保険金不払い事件
10月21日の日本経済新聞に明治安田生命の保険金不払い事件についての記事が掲載されていました。
http://www.nikkei.co.jp/sp1/nt36/20051020NN003Y44720102005.html
この事件の記事は、今年の2月に合併前の旧明治生命保険と旧安田生命保険の営業職員が違法な募集行為をしたことが発覚し、明治安田生命が2週間の業務停止処分を受けたことから続いているものです。
http://www.nikkei.co.jp/sp1/nt36/20050218AS1F1800G18022005.html
違法な募集行為の内容としては、募集している時に契約者が健康状態や過去の病歴などを保険会社に知らせなければならない「告知義務」について、営業職員が健康状態に関する情報を告知しないよう勧めるなど不当な募集で契約者を加入させたにもかかわらず、2年の経過後に「詐欺的な行為があった」との理由で162件の契約について保険金を支払わなかったとのことです。
まあ要するに、保険の募集をしている時に契約者に告知しなければいけないことがあることを営業職員が知りつつも「告知しなくてもバレませんよ。」と契約者に勧めて保険を契約させておきながら、いざ保険金の支払時には「なぜ告知しなかったんですか。あなたは詐欺行為をしたから保険金は支払いません。」と保険金の支払いを拒否した、ということですね。
これが2月時点の調査で過去5年間で162件もあったとなれば、どっちが詐欺なんだか、という気もしていたのですが・・・。
今日の記事では、過去5年間で不当な保険金不払いが1034件あったとのこと(うち告知義務違反によるもの203件)。多過ぎです。
自分の将来の安全のために加入した生命保険が原因で事故になろうとは、誰も考えないでしょう。
しかし保険に加入する時は、保険会社についてもよく調べておかないと、自分が痛い目にあう羽目になります。何でも自己責任の時代ですが、こんなリスクは勘弁してもらいたいものです。
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