デリカシーと個人情報
名古屋税理士会千種支部の税理士、日高正樹です。
15日、あるファミレスで、お客様と待ち合わせをしていました。
私の方が早く着きましたので、1人でコーヒーを飲んでいました。
ヒマだったので、パソコンをいじっていると、隣のボックス席に女の方が座られました。しばらくしてから、50代とおぼしき男の人が現れて、会話が始まりました。
別に聞く気はなかったのですが、この男の人の声が異常に大きいため、イヤでも会話の内容が聞こえてきます。どうも男の方が遅刻した様子です。しかし、「いやー、地下鉄を乗り過ごして次の駅までいっちゃいました」などと言ってはいますが、謝る気配はありません。
「登記が・・・」「所在地は・・・」などと聞こえてくるので、不動産売買の話かと思っていました。
ところが、この男、携帯を取り出して、自分の部下(多分)に電話し出したのです。しかも内容が・・・。
前に座っている女の人の、名前、住所、生年月日、勤務先、などについてファミレスの座席に座ったまま、携帯電話でデカい声で話し始めたのです。私も含めて、周りの客が、「こいつ、大丈夫か?」、という視線を向けていても、全く気にせず話し続けています。
女の人だけが、気まずそうに下を向いて座っていました。
そして、電話が終わり、女の人に向かって話した一言に、私は椅子から転げ落ちそうになりました。
「何も問題ありません。全て完璧です。」
・・・あなたの仕事の仕方が一番問題ですってば。
こんなところで個人情報をベラベラしゃべるなんて、どんな業種の人間なんだろう・・・。
などと思っていた私は、次に男の人が発した言葉で、また椅子から転げ落ちそうになったのでした。
「司法書士の先生とは、よく仕事でご一緒するんですよ。税理士やってると士業同士のつながりがありますので」
・・・おいおい(汗)。
あなた、税理士先生だったんですか・・・。
周りのみんなが、「税理士ってのはしょうがねえなあ」っていう視線を送っているのに気付いてくれませんかねえ。税理士には、守秘義務があるのを、この先生知らないわけないよなあ・・・。
調子にのって、自分のこともデカい声で話すものだから、この先生の個人情報も皆に筒抜け(笑)。こんな感じで仕事してて、大丈夫なんでしょうか・・・。人事ながら心配になってしまいました。
親しき仲にも礼儀あり。今回の件で、私ももう一度、自分の仕事内容を見直してみたいと思いました。
しかし、ここまでくると、個人情報保護とかいう前に、個人のデリカシーの問題のような気もしないではありませんが・・・。
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